ダイアリィズ イン ヴィエトナム(4)

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2019年9月19日(木)
ブンタウから船でホーチミンへ。
くもり時々土砂降り。

宿をチェックアウトして、朝ごはんが食べられる場所を探す。まずコーヒーが飲みたかったのでHIGHLANDS COFFEEへ。ベトナム版のスタバ、というかドトール的なチェーン店。せっかくなので甘いミルク入りのコーヒーを注文。それとチキンのバインミー。コーヒーよりもバインミーの方が安いというミラクルな価格設定。ベトナムはフランス統治を経験しているのでパンと言えばフランスパン。だけど妙にローカライズされた食感で、香ばしくてフワフワしている。

ブンタウは南シナ海に面した半島の街だ。東のバックビーチ周辺を散歩してから街を抜けて西のフロントビーチ側へ。茶色い砂と、茶色い海水。そんなビーチで現地民は泳ぐ。何だか今日はやたらと暑い。途中のオープンカフェでプチ休憩。アイスコーヒー1杯19,000ドン、日本円にしておよそ95円!眼鏡の若い青年が切り盛りする小綺麗なカフェだった。ベトナムコーヒーの濃さがたまらない。これをストローでガチャガチャやりながら氷で薄めて飲むのが良い感じ。路地裏を歩いていたら、茶色い犬の集団と、白い犬の集団の抗争に巻き込まれる。噛まれなくて良かった。あれは野良犬なのか飼い犬なのか。

ホーチミンへ戻る船に乗るために船着き場まで歩く。市街地からちょっと離れているけど、フロントビーチを眺めながらダラダラ海沿いを進むだけだから大したことはない。暑いけど雨よりマシ。ちょっと離れた場所に小さな木製の船がユラユラと浮かんでいる。ガンライ湾に面したフロントビーチは漂着ゴミが多いけど、そんな海でもザブザブ海水浴する現地民は逞しい。みんなバイクで海に来て適当に泳いで、またバイクに乗って帰っていく。ここで暮らす人たちにとって海は日常の1ページなんだ。

早めに船着き場に着いてしまったので、海辺のカフェでタイガービール。氷を入れたグラスに注いでシャビシャビにして飲むのがたまんない。海外のビールは、やっぱりその土地で飲むのが一番美味い。だってビールはその土地の気候とか、水とか食事とか歴史とか文化に育まれた飲み物だから。そういえばオリオンビールを沖縄で飲んだことがない。沖縄でオリオンビールと泡盛を飲んでみたい。そんなことを考えていたら突然の天候悪化、そして土砂降りの雨。早めに到着しといて本当に良かった。時化る海。折り返しの船の到着が遅れますーみたいなアナウンス。20分くらい遅れて、大波の中をぐわんぐわん揺れながら船が着岸した。

ブンタウに来た時と同じように、船は最初に海を走り、そこから川に入って内陸へと進んでいく。海の上にいる間はこれ転覆するんじゃねーかってくらい激しく揺れるのに、内陸に入ると水面が静まり返って船の中とは思えないほど安定する。茶色くて広大な水の上を船は静かに走る。日が沈むと共に、ギラギラのネオンで照らされたホーチミンの船着き場に到着。

今日はブイヴィエン通りのど真ん中で1泊する。バックパッカーストリートと呼ばれる賑わしいエリア。1階がレストランバーで、その上がドリトミィ。周りも似たような店ばかりで、辺り構わず爆音のEDMをまき散らしている。荷物を置いて適当に周りを散策するも落ち着いて夕飯を食べられそうな場所が見つからない。ちょっと路地に入るとアムステルダムで嗅いだ大麻のニオイと、客引きの姉ちゃんたちがまとわり付いてくる。結局、少し離れたエリアまで足を延ばしてフォーを食べた。このエリア、きっと友達と来てパーッと酒を飲むなら最高に楽しいだろうな。けど今の自分にはちょっと合わない。宿選びミスったなぁ。宿の下のバーでビールを2本だけ飲んで退散。