ひとがひとであることをやめた夜の渋谷でストロボを焚きながら歩き回る。
ひとでないものたちが街を徘徊する光景を写すために。
僕らはあくまで傍観者のつもりだったけれど、仲良くなった外国人に護送車の前で下品なフェイスペイトを施されて、気付けば僕もひとでないものになっていた。
フィルムを現像する時、タンクの蓋が外れて感光させてしまったのは、きっとお菓子を持って行かなかったからだ。
トリックオアトリート。
渋谷はひとでないものたちで溢れ返っていた。