「写真を撮る」って何だろうなーって頻繁に考える。
自分にとってのそれは、どこかに出向いてファインダを覗いて心動かされた瞬間に向かってシャッターボタンを押して、家に帰って現像して暗室で紙に焼いて光に晒すまでがワンセット。
ってことはネガに焼き付けた情報を印画紙の上で写真作品に仕上げていくプロセスは、頭の中でゴチャゴチャになった思い出?記憶?の時系列をなぞって再生して、それら連続したものの中から心動かされた瞬間の情景を切り出して静止画にフィックスしていく作業と言えるかも知れない。
それはつまり、写真作品の裏側には、写真作品になれなかった膨大な昨日と今日と明日の情景が、誰の目にも触れることなく漂っているということになる。のかも。
デザインフェスタギャラリー原宿『DFGアートシアター』
20190801 – 20190831 出展作品